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- 207 Journal -

この世でいちばん大事な「カネ」の話

高知の港町で驚くほど過酷な少女時代を
過ごした漫画家の西原さんが、お金について
淡々と語る本書。

西原さんに比べたら自分は幸せだった、
なんて意味のない慰めではなく、
苦労を笑い話に変えられる人の強さを思い知る。
そして、だからこそのせつなさがある。

お金は大事。
でも、「大事」に込められた思い
の深さが違う。


この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)
(2008/12/11)
西原 理恵子

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テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/03/29(日) 16:59:38|
  2. 200mojiBookReview

闇の子供たち



内容も表現も残酷だけれども、だれかが書かなければいけなかったこと。
小説だけれど、自分の知らないどこがで実際に起こっている現実かもしれないこと。

無知は罪。

一度この本を手にした人は、最後まで読む義務があると思います。



闇の子供たち (幻冬舎文庫)闇の子供たち (幻冬舎文庫)
(2004/04)
梁 石日

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テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/02/08(日) 16:45:56|
  2. 200mojiBookReview

「ドナウよ静かに流れよ」

ノンフィクションゆえに、
事実を書ききった重さのある一冊。

19才の少女が自ら死を選ぶまでの道も、
著者がこの事件を追うことになったきっかけも、
様々な偶然が重なりすぎていました。

ノンフィクションだけれども、恋愛小説かもしれない。
そんな錯覚を覚えます。
親子って?恋愛って?
まさに、現実は小説よりも奇なり。

最後まで、胸をドンドンと叩かれるような大きな衝撃を受けました。
そして、いつまでも私の中から消えていってくれません。



ドナウよ、静かに流れよドナウよ、静かに流れよ
(2003/06)
大崎 善生

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/01/25(日) 17:06:42|
  2. 200mojiBookReview